愛着のある家に、
これからも住み続けるためのリノベーション
ダイニング。間仕切りの壁を撤去し、柱を残して建具で仕切る計画です。
ダイニングキッチン。天井は木の角材をランダムに並べています。木のあたたかみを感じられる空間になっています。
リビング。間仕切りの建具を開けると、ダイニングと一体化して使うことができます。
縁側。和室の建具はそのままにしています。縁側の床と天井を張り替えて、玄関からも出入りができるようになっています。
和室。隣の部屋も和室でしたが、フローリングへ張り替えて洋室にしています。洋室にある小窓は、欄間だった部分を活かしたデザインになっています。
外観。壁を塗り直し、窓の部分に羽目板を貼っています。元の風合いを残しつつも、新たなデザインが組み込まれています。
愛着のある家に、
これからも住み続けるためのリノベーション
- 所在地
- 岡山県和気町
- 施工
- 2024年
- 主要用途
- 住宅
- 延床面積
- 163.22㎡
- 階数
- 2階
- 構造
- 木造
- 設計
- 宇高建築設計室
- 施工
- SAKULAB
- 撮影
- アマキカメラ
まだまだこれからも住み続けるため、設備も一新したリノベーションの計画です。
自然に囲まれた和気町にあるこちらのお家は、新築から大切に住まわれていましたが年数を重ねるとともに、床のたわみなどの不具合が発生していました。
床を解体すると、一部の根太(床の骨となる部材)が腐っていて、非常に危険な状態でした。2階の床については、新築当時から傾いている事実が発覚したりと、工事が始まってから様々な状態が浮き彫りになりました。床の傾きは新たに張り直すことでフラットに。たわんでいた床の骨組みも、丈夫な部材は残しつつ、新しい材料に入れ替えて、丈夫な床に生まれ変わりました。
歴史あるお家の状況を予測することは難しいですが、現場で職人との連携を図ることにより、一つずつ丁寧に解決する方法を導き出します。今まで積み重ねてきた姿を残しつつ、サッシや設備の最新化によって、暮らしがより良くなるリノベーションです。