中庭のない平屋でも
明るい空間を実現
玄関ホールからの入口を開けると広がるLDKの空間。広い空間だからこそ、メリハリをつけるために天井高に変化をつけ、そこに生まれたスペースにハイサイド窓を設計しました。
リビング。天井高を下げることで、落ち着いた印象を感じるようにしました。
リビングからダイニングを見たところ。キッチンの天井部分にはレッドシダーを使用しています。フローリングの張り方向と統一させることで空間の奥行を感じるようにしています。
キッチン全体。オーダーメイドキッチンの自社ブランドSOWELで製作しました。背面収納はあえて天井まで高くせず、空白を残すことで抜け感を出しています。
エントランスホール。造作のベンチはフローリングと同じチークを使用しています。浮かせるデザインにすることで、すっきりとした印象です。
トイレ。照明は間接照明のみで、広くても落ち着ける空間にしています。壁面のタイルには隠し扉を設け、トイレットペーパーのストックスペースを確保しています。
脱衣室。タオル等の収納スペースと、乾燥機を組み込んだ造作収納にしています。
タオル収納は下から引き出せるよう、シミュレーションをして施工しています。
ロフトへと上がる階段。手すりも握りやすさと強度のバランスを考えて設計しています。
ロフト。キッズスペースや収納として使えるような空間としています。フローリングに使用しているカバ桜は、色のムラがありますが、これもまたいい風合いに変化していきます。
キッチン正面。天井のレッドシダーの流れに、溶け込むような照明計画をしました。
廊下の夜景。吹き抜けの天井にはダウンライトを設けず、天井の上に間接照明を計画しました。
中庭のない平屋でも
明るい空間を実現
- 所在地
- 岡山県岡山市
- 施工
- 2025年
- 主要用途
- 住宅
- 敷地面積
- 499.99㎡ / 151.5坪
- 延床面積
- 285.69㎡ / 86.57坪
- 階数
- 1階
- 構造
- 木造
- 設計
- SAKULAB
- 施工
- SAKULAB
- 撮影
- アマキカメラ
平屋は外周部のみが明るくなり、建物の中心になるほど明るさをどのように取り入れるのかが課題となります。
中庭を設けることで、中庭からの光を取り入れる手法がよくありますが、こちらの家は中庭をあえて設けていません。その代わりに、建物の中心部には明かりを必要としない収納スペースを計画し、ハイサイド窓を建物の上部に設けました。暗くなりがちな廊下もハイサイド窓を設けたことにより、いつも明るい空間となっています。